原因不明のあざ、内出血について
「ぶつけた記憶がないのに、足や腕にいつの間にかあざができている」「内出血がなかなか消えない」といったお悩みで来院される患者さんは少なくありません。原因不明のあざは、多くの場合、加齢による血管の脆さが原因ですが、稀に血液の病気や内臓の不調、現在服用しているお薬の影響が隠れていることもあります。本町さとう内科クリニックでは、日本内科学会認定の総合内科専門医および日本循環器学会認定の循環器専門医である院長が、全身の状態を丁寧に診察し、あざの背景にある原因を多角的に探ります。
当院は愛知県一宮市の本町商店街内にあり、尾張一宮駅から徒歩5分とアクセスも良好です。専用駐車場も完備しているため、お車でも安心してお越しいただけます。血液検査などの必要な検査もスムーズに行える体制を整えており、何気ない症状の裏に潜むリスクを見逃さないよう尽力しています。原因がわからず不安な日々を過ごされている方は、ぜひ一度、当院までご相談ください。
原因不明のあざ(内出血)の原因
身に覚えのないあざができる原因は、大きく分けて「血管の脆さ」「血小板の異常」「凝固因子の異常」「外部要因」の4つが考えられます。これらが複雑に絡み合っていることも多いため、まずはご自身の状態を整理してみることが大切です。
加齢による血管の脆弱性(ぜいじゃくせい)
年齢を重ねると、皮膚のコラーゲンが減少し、血管を支える組織が弱くなります。これを「老人性紫斑(ろうじんせいしはん)」と呼びますが、少し触れただけで血管が破れ、内出血を起こしやすくなります。病気ではありませんが、皮膚を保護するケアが重要です。
血液を固める成分(血小板)の減少
血液の中には、出血を止める役割を果たす血小板という成分があります。何らかの理由でこの血小板が減少したり、機能が低下したりすると、血管が破れた際にすぐに止血できず、あざとして残りやすくなります。青あざだけでなく、赤い点のような出血斑(点状出血)が見られることもあります。
凝固因子の不足や不調
血液には、血小板のほかにも「凝固因子」というタンパク質が出血を止める仕組みに関わっています。この凝固因子は主に肝臓で作られるため、肝機能が低下していると止血能力が弱まります。お酒をよく飲む方や肝機能の数値を指摘されたことがある方は注意が必要です。
現在服用しているお薬の影響
循環器疾患の治療などで「血液をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬)」を服用している場合、副作用として内出血が起きやすくなることがあります。これは薬がしっかりと効いている証拠でもありますが、あざの範囲が広がる場合は調整を検討する必要があります。当院では循環器専門医として、お薬の適切な管理を行っています。
原因不明のあざによって引き起こされる病気
あざは単なる症状ですが、その背景には深刻な病気が隠れている場合があります。放置すると進行する可能性がある疾患もあるため、血液検査等で病気の可能性を否定する(病気ではないと確認する)ことが重要です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
自分の免疫システムが誤って自分の血小板を攻撃してしまう病気です。血小板が著しく減少するため、全身に身に覚えのないあざや点状の出血が現れます。放置すると鼻血や歯ぐきからの出血、重篤な場合には脳出血などを引き起こす恐れがあるため、早期の診断が不可欠です。
白血病などの血液疾患
骨髄で正常な血液が作られなくなる病気です。血小板が作られなくなるため出血しやすくなり、あざができるようになります。あざのほかに、急激な体重減少や、階段を上る際などの強い息切れ、倦怠感、発熱を伴う場合は、早急な精査が必要です。
息切れの詳細については「息切れ」のページを参照してください。
肝硬変や肝不全
肝臓が硬くなり機能が低下すると、止血に必要な凝固因子が十分に作られなくなります。また、肝臓に血流が行き渡らなくなることで脾臓が腫れ、血小板を壊してしまうこともあります。進行すると、お腹に水がたまったり(腹水)、体が黄色くなったり(黄疸)する症状が現れます。
血管炎(けっかんえん)
血管そのものに炎症が起き、血管壁が脆くなって出血しやすくなる状態です。IgA血管炎などが代表的ですが、あざ(紫斑)のほかに、関節の痛みや腹痛、腎障害を伴うことがあります。全身の炎症状態を把握するために、精密な血液検査や尿検査が求められます。
再生不良性貧血
血液を造る骨髄の機能が低下し、白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する難病です。貧血症状によるふらつきや、感染症にかかりやすくなるなどの症状とともに、止血困難なあざが現れるのが特徴です。
貧血の詳細については「貧血について」のページを参照してください。
原因不明のあざの処置や治療法
「あざができる」という症状に対しては、まずその原因を突き止めることが先決です。原因が異なれば、対処法も全く変わってくるため、自己判断で放置せずに、総合内科的な視点でのアプローチが必要です。
まずは詳細な問診と視診
当院では、いつからあざが出始めたか、あざの大きさや色、痛みはあるか、他に気になる症状はないかなどを詳しく伺います。また、現在服用されているお薬の内容を確認することも極めて重要です。お薬手帳をお持ちの方は、必ず持参してください。
精密な採血検査
血液の中の血小板の数、凝固因子の働き、肝臓や腎臓の機能、炎症反応などを血液検査で詳しく調べます。外部機関と連携しつつ、精度の高い診断を行います。
基礎疾患の治療
検査の結果、特定の病気が見つかった場合は、その病気に対する治療を開始します。
- 免疫の異常が原因であれば、ステロイド薬などの投与を検討します。
- 肝機能の低下が原因であれば、生活習慣の改善や肝保護薬の使用を検討します。
- お薬の副作用であれば、主治医(循環器科など)と相談し、薬の種類を変更したり量を調節したりします。
生活環境の改善と保護
加齢による老人性紫斑などの場合は、特定の治療薬がないこともありますが、怪我を防ぐための環境整備をアドバイスします。
- 長袖や長ズボンを着用し、皮膚への刺激を避ける
- 保湿剤を使用して皮膚のバリア機能を高める
- 家具の角にクッション材を貼るなどの転倒防止策
原因不明のあざについてのよくある質問
Q1. ぶつけた記憶が全くないのに、あざができるのは異常ですか?
A1. 全く記憶がない場合でも、実は就寝中や無意識のうちに軽くぶつけていることは多いものです。しかし、手のひらサイズを超える大きなあざや、体のあちこちに多発する場合、なかなか消えない場合は、内科的な疾患が隠れている可能性があります。まずは検査を受けて安心することが大切です。
Q2. あざの色が変わっていくのは、治っている証拠ですか?
A2. はい。最初は赤や紫、青っぽい色をしていますが、数日経つと茶色や黄色、緑色へと変化していきます。これは血液中のヘモグロビンが分解されていく過程です。最終的に消えていくのであれば過度な心配はいりませんが、ずっと色が消えない、あるいは色が濃くなる場合はご相談ください。
Q3. 高血圧やコレステロールの薬を飲んでいますが、関係ありますか?
A3. 脂質異常症や高血圧の治療の一環として、血管が詰まるのを防ぐ「血液サラサラの薬」を処方されていることがあります。このお薬は非常に重要ですが、副作用としてあざができやすくなる側面があります。ご自身の判断で薬を中止するのは危険ですので、気になるあざが出た場合は医師にご相談ください。
脂質異常症の詳細については「脂質異常症について」のページを参照してください。
Q4. 何科を受診すれば良いかわかりません。
A4. あざは皮膚に見えるため皮膚科をイメージされるかもしれませんが、原因不明の場合は体内の異常を調べる必要があるため、まずは内科の受診をお勧めします。当院のような「総合内科専門医」がいるクリニックであれば、血液疾患から生活習慣病まで幅広く診断が可能です。
Q5. あざと一緒に鼻血や歯ぐきからの出血がある場合は急ぎますか?
A5. 非常に緊急性が高い可能性があります。皮膚の内出血だけでなく、粘膜(鼻、口、消化管、尿路)からも出血している場合、血小板が極端に減少している危険性があるからです。速やかに医療機関を受診してください。
院長より
あざができると、「どこか悪い病気なのではないか」とインターネットで検索し、かえって不安を募らせてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、多くのあざは加齢やちょっとした打撲、あるいは必要なお薬の効果によるものであり、適切な知識があれば過度に恐れる必要はありません。その一方で、ごく稀に重大な血液の病気が隠れていることも事実です。
本町さとう内科クリニックでは、日本内科学会認定の総合内科専門医として、あざという「目に見える症状」だけでなく、体の中で何が起きているのかという「目に見えない原因」を丁寧に見極めることを大切にしています。また、循環器専門医としての知見を活かし、心臓や血管の病気で血液を固まりにくくするお薬を飲んでいる方のサポートも得意としています。当院では心臓超音波検査なども即日実施可能であり、多角的な検査体制を整えています。
私たちのクリニックは、一宮市の尾張一宮駅から徒歩5分の場所にあり、地域の皆さんが「こんなことで相談してもいいのかな?」と思うような小さな悩みでも、気軽にお話しいただける場所でありたいと考えています。専用駐車場を5台完備し、提携駐車場への一部補助も行っておりますので、お車での通院も便利です。原因不明のあざを見つけたら、お一人で悩まず、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。丁寧な診察と的確なアドバイスで、皆さんの健康を守るお手伝いをさせていただきます。
一般内科の詳細については「一般内科について」のページを参照してください。
