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心臓バイパス手術を受けられた方へ 

心臓バイパス手術(CABG)は、狭心症や心筋梗塞といった重い冠動脈疾患に対する非常に重要な治療です。手術を無事に終えられたことは、ご本人にとってもご家族にとっても大きな一歩ですが、実は「手術が終わったから全て完了」というわけではありません。手術後の心臓の状態を良好に保ち、グラフト(橋渡しをした血管)が詰まらないようにするためには、循環器専門医による継続的で細やかな管理が不可欠です。

愛知県一宮市の本町さとう内科クリニックでは、日本循環器学会認定の循環器専門医および日本内科学会認定の総合内科専門医である院長が、術後の心臓診察を丁寧に行います。尾張一宮駅から徒歩5分の本町商店街内にあり、心エコー検査や心電図検査、糖尿病の指標であるHbA1c検査も即日で結果説明が可能です。大きな病院での手術を終え、地域で信頼できる「かかりつけの専門医」をお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください。

心臓バイパス手術後の症状について

心臓バイパス手術を受けた後、多くの患者さんは胸の痛みなどの症状から解放されますが、時間の経過とともに新たな違和感や、手術に関連した症状が現れることがあります。これらの症状は、心臓の機能低下や再狭窄(血管が再び狭くなること)のサインである可能性もあるため、注意深く観察する必要があります。臨床でよく見られる症状には以下のようなものがあります。

胸の違和感や痛み

手術から時間が経っていても、胸に「締め付けられるような感じ」や「重苦しい痛み」を感じる場合は注意が必要です。これはバイパスした血管や、もともとの血管に新たな問題が生じているサインかもしれません。特に、歩行時や階段を上る時など、心臓に負荷がかかった際に症状が出る場合は、早急に循環器専門医の診察を受けることをおすすめします。

胸の痛みの詳細については「胸痛」のページを参照してください。

息切れと動悸

術後、以前よりも「少し動いただけで息が切れる」ようになったり、心臓がドキドキする動悸を感じたりすることがあります。これは、心臓のポンプ機能が低下する「心不全」の予兆であったり、不整脈が発生していたりする可能性を示唆します。手術の影響で心筋の動きが変化することもあるため、心エコー検査で心臓の動きを精密に確認することが重要です。

息切れの症状については「息切れ」のページ、動悸については「動悸」のページを参照してください。

足のむくみ

心臓バイパス手術では、ご自身の足の静脈をグラフト(代わりの血管)として使用することがよくあります。その場合、血管を採取した方の足にむくみが生じやすくなることがあります。また、全身のむくみは心臓の機能が弱っている際にも現れやすいため、単なる疲れと放置せず、専門的な視点でのチェックが必要です。

むくみの原因や対策については「むくみ」のページを参照してください。

心臓バイパス手術が必要となった原因について

心臓バイパス手術が行われる根本的な原因は、心臓に酸素と栄養を送る「冠動脈」が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりすることにあります。手術は「詰まった部分の先に新しい道を作る」処置であり、動脈硬化そのものを治す魔法ではありません。そのため、術後も原因となった生活習慣の管理を怠ると、新しい血管まで傷んでしまうリスク(危険性)があります。

主な原因となる生活習慣病

  • 高血圧・・常に血管に圧力がかかることで、バイパスした血管の劣化を早めます。
  • 脂質異常症・・血液中のコレステロールが血管の壁に溜まり、新たな狭窄を作ります。
  • 糖尿病・・血管をボロボロにする最大の要因の一つであり、徹底した管理が求められます。
  • 喫煙・・血管を収縮させ、動脈硬化を急速に進行させる非常に強いリスク因子です。

これらの生活習慣病管理については「生活習慣病について」のページを参照してください。

バイパス手術後の血管(グラフト)の種類

心臓バイパス手術で使われる血管(グラフト)には、大きく分けて「動脈」と「静脈」の2種類があります。どちらの血管を使って手術を受けたかによって、術後の管理において注意すべきポイントが少し異なります。ご自身がどのような手術を受けたのかを理解しておくことは、健康管理の第一歩となります。

1. 内胸動脈(ないきょうどうみゃく)

胸の内側を通っている血管で、バイパス手術において最も推奨される血管です。非常に丈夫で、10年後、20年後も詰まりにくいという優れた特徴があります。主に心臓の正面を通る重要な血管(前降枝)に使用されます。

2. 橈骨動脈(とうこつどうみゃく)

手首の親指側を通っている血管です。内胸動脈と同様に動脈であるため、比較的長持ちしやすいとされています。腕から血管を採取するため、術後に手首付近のしびれや違和感を感じることが稀にあります。

3. 大伏在静脈(だいふくざいじょうみゃく)

足の皮膚のすぐ下を通っている静脈です。長さが十分に確保できるため、複数の箇所をバイパスする際に重宝されます。動脈に比べると壁が薄いため、術後の血圧管理やコレステロール管理が不十分だと、動脈硬化が進みやすい性質があります。

4. 胃大網動脈(いたいもうどうみゃく)

胃の周囲にある血管を使用することもあります。心臓の下側を通る血管にバイパスする際に選ばれることがあります。このように、患者さんの状況に合わせて最適な血管が組み合わされています。

術後の治療法と管理のポイント

本町さとう内科クリニックでは、手術を執刀した病院と密に連携を取りながら、以下のような多角的なアプローチで術後の管理を行います。当院では心電図や心エコー検査を即日実施し、その場で結果をご説明できる体制を整えています。

継続的な薬物療法

バイパスした血管を長持ちさせるためには、お薬の服用が欠かせません。血液をサラサラにする「抗血小板薬」や、コレステロール値を適切に保つ「スタチン」、心臓を保護する効果が期待できる血圧の薬などが処方されます。当院では、患者さんのライフスタイルに合わせ、飲み忘れがないような工夫や調整も提案します。

定期的な心臓精密検査

自覚症状がなくても、心臓の状態は刻一刻と変化します。当院では心臓超音波検査(心エコー)を用いて、心臓の動きや弁の機能、そしてバイパス手術に関連する変化を詳細にチェックします。また、心電図によって不整脈の有無も確認します。これらの検査は予約なしでも当日対応可能ですので、不安を感じた時にすぐ受診していただけます。

検査の詳細については「循環器内科について」のページを参照してください。

徹底した生活習慣病のコントロール

バイパスした血管を守るためには、血圧、血糖値、脂質の数値を「術後の方に適した目標値」に保つ必要があります。特に糖尿病をお持ちの方は、HbA1cの値を厳格に管理することが重要です。当院ではHbA1c検査も即日結果説明が可能ですので、その日の食事や運動の振り返りに役立てることができます。

糖尿病管理については「糖尿病について」のページを参照してください。

心臓バイパス手術を受けられた方からのよくある質問

Q1. 手術後、どのくらいの頻度で通院が必要ですか?

A1. 術後の経過が安定している場合は、通常1ヶ月から2ヶ月に一度の通院となります。ただし、血圧の調整が必要な時期や、新たな症状が出た場合には、もう少し短い間隔で診察を行うこともあります。当院では患者さんの体調に合わせ、最適な通院スケジュールをご提案します。

Q2. 運動はどの程度行っても大丈夫でしょうか?

A2. 基本的には「無理のない範囲でのウォーキング」などの有酸素運動が推奨されます。ただし、心臓のポンプ機能の回復具合によって適切な運動強度は異なります。診察時に心エコーの結果などを踏まえ、あなたに合った運動量のアドバイスを行います。

Q3. 手術をした病院(大学病院や総合病院)との連携はどうなりますか?

A3. 私たちのようなクリニックと、手術を行った病院が役割を分担する「二人主治医制」が一般的です。普段のきめ細かな管理や急な体調変化への対応は当院で行い、半年に一度や一年に一度の定期的な大掛かりな検査は手術病院で行うといった連携をスムーズに進めます。紹介状(診療情報提供書)の作成も迅速に行います。

Q4. お薬を飲み忘れてしまった時はどうすればいいですか?

A4. 血液をサラサラにするお薬などは、飲み忘れが続くと血管が詰まるリスクを高めてしまいます。気づいた時にすぐ服用して良い場合と、次の回まで待つべき場合がありますので、自己判断せずにお電話でご相談いただくか、次回の診察時に必ずお伝えください。飲みやすい工夫を一緒に考えましょう。

院長より

心臓バイパス手術という大きな試練を乗り越えられた患者さんが、その後も安心して豊かな生活を送れるようサポートすること。それが、地域に根ざした循環器専門医としての私の大切な使命だと考えています。手術をした大きな病院は、どうしても待ち時間が長かったり、診察時間が短かったりと、細かな悩みまで相談しにくい場面もあるかもしれません。

一宮市の本町さとう内科クリニックでは、患者さん一人ひとりの「今日のご気分」や「ちょっとした不安」にまで耳を傾け、丁寧な診察を行うことを心がけています。私たちは、動悸やむくみといった術後の変化に対し、高度な医療機器を駆使して即座に評価を下すことができます。また、総合内科専門医として、心臓以外の持病も含めた全身の健康状態を総合的に管理できるのが当院の強みです。

「最近、少し疲れやすい気がする」「血圧の管理、これでいいのかな」といった些細なことでも構いません。尾張一宮駅から徒歩5分、本町商店街の中にある当院へ、お散歩ついでに立ち寄るようなお気持ちでお越しください。スタッフ一同、あなたの心臓の健康を全力で守り続けます。一緒に、これからの健やかな毎日を作っていきましょう。

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