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睡眠時無呼吸症候群と心臓の関係|当院が無呼吸治療に力をいれる理由

[2026.06.15]

愛知県一宮市の本町商店街にある本町さとう内科クリニックの院長、佐藤暢祐です。私たちは尾張一宮駅から徒歩5分の場所で、循環器内科を中心とした診療を行っています。日々の診察の中で「ただのいびきだと思っていた」とおっしゃる患者さんに多く出会いますが、実は睡眠時無呼吸症候群は、心臓に非常に大きな負担をかける病気です。この病気を放置することは、心臓の病気を引き起こすリスク因子(病気を引き起こす要因)を抱え続けることに他なりません。循環器専門医として、なぜ当院がいびきや無呼吸の治療に全力を注いでいるのか、その理由と心臓との深い関係について詳しくお話しします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状について

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。ご自身では気づきにくいものですが、体は深刻な酸素不足に陥っています。具体的な症状をいくつか挙げてみましょう。

  • 家族から激しいいびきや、呼吸が止まっていることを指摘される
  • 夜中に何度も目が覚めてしまい、熟睡感がない
  • 起床時に喉がカラカラに渇いていたり、頭痛がしたりする
  • 日中に強い眠気を感じ、会議中や運転中に集中力が途切れる

これらの症状は、体が悲鳴を上げているサインです。特に日中の眠気は、仕事の効率を下げるだけでなく、重大な事故につながる恐れもあります。少しでも心当たりがある方は、早めにご相談ください。

症状の詳細については「いびき・日中の眠気について|睡眠時無呼吸症候群|CPAP」のページを参照してください。

なぜ呼吸が止まるのか-その原因について

睡眠中に呼吸が止まる原因の多くは、空気の通り道である「上気道」が物理的に狭くなることにあります。これを閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼びます。気道が狭くなる要因には、以下のようなものがあります。

肥満による喉周りの脂肪

首の周りに脂肪がつくと、寝ている間に喉が圧迫されやすくなります。これは最も多い原因の一つです。

顎の形や骨格の影響

顎が小さい方や、後ろに下がっている方は、舌が喉に落ち込みやすく、痩せていても無呼吸になることがあります。日本人に多いパターンです。

扁桃腺やアデノイドの肥大

喉の奥にある扁桃腺が大きいと、空気の通り道を塞いでしまいます。

飲酒や加齢による筋肉の緩み

お酒を飲むと喉の筋肉がリラックスしすぎてしまい、気道が塞がりやすくなります。また、加齢によって筋肉が衰えることも影響します。

睡眠時無呼吸症候群が心臓に及ぼす悪影響

ここからが、循環器専門医である私が最もお伝えしたい重要なポイントです。睡眠中に呼吸が止まると、血液中の酸素濃度が急激に下がります。すると、脳は「窒息してしまう」と判断して交感神経を激しく興奮させます。これが心臓に牙を剥くのです。

高血圧との密接な関係

無呼吸によって交感神経が刺激されると、血管が収縮し、血圧が急上昇します。通常、睡眠中は血圧が下がるものですが、無呼吸の方は夜間も血圧が高いまま、あるいは夜間にさらに上昇してしまいます。これが心臓や血管に持続的なダメージを与えます。

高血圧の詳細は「高血圧について」のページを参照してください。

不整脈(心房細動)を引き起こす

低酸素状態と交感神経の興奮、そして胸の中の圧力が変化することで、心臓に物理的な負担がかかります。これにより、心臓が細かく震える心房細動という不整脈が起こりやすくなります。心房細動は脳梗塞の原因にもなる恐ろしい不整脈です。

心房細動の詳細は「心房細動について」のページを参照してください。

心不全への進行

毎晩、心臓が全力疾走しているような状態が続けば、心臓のポンプ機能はやがて疲弊していきます。これが心不全です。息切れやむくみが現れるようになり、生活の質が著しく低下してしまいます。睡眠時無呼吸症候群を放置することは、自ら心臓を痛めつけているようなものです。

心不全の詳細は「心不全について」のページを参照してください。

当院で行っている精密な検査と治療法

本町さとう内科クリニックでは、一宮市の地域の皆さんが安心して眠りにつけるよう、高度な診断と加療を提供しています。まずはご自宅で行える簡易検査から始め、必要に応じてさらに詳細な検査を検討します。

自宅でできる簡易型睡眠モニター

指先と鼻にセンサーをつけ、寝ている間の酸素状態や呼吸の止まり具合を測定します。普段通りにご自宅で寝ていただくだけなので、お忙しい方でも負担が少ない検査です。

CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療

中等症から重症の方には、CPAP(シーパップ)という治療が推奨されます。専用のマスクから空気を送り込み、気道を広げた状態に保つ治療法です。現在広く用いられている、非常に精度の高い治療法です。

  • 寝ている間の無呼吸がなくなります
  • 熟睡感が増し、日中の眠気が劇的に改善します
  • 心臓への負担が軽減され、血圧の安定が期待できます
  • 将来的な心血管イベント(心筋梗塞など)を予防することにつながります

生活習慣の改善アドバイス

CPAPと並行して、減量や禁酒、寝る姿勢の工夫など、根本的な原因にアプローチします。当院には肥満外来や禁煙外来もあり、総合的なサポートが可能です。

睡眠時無呼吸症候群についてのよくある質問

Q1. 痩せているのにいびきがひどいのですが、検査は必要ですか?

A1. はい、必要です。日本人は顎が小さいという骨格的な特徴があるため、痩せていても気道が塞がりやすい方が多くいらっしゃいます。体型にかかわらず、いびきや眠気がある場合は受診をお勧めします。

Q2. CPAPは一生使い続けなければならないのですか?

A2. 全員が一生使い続けるわけではありません。減量に成功したり、原因となっている疾患が改善したりすることで、将来的にCPAPを卒業できる可能性もあります。ただし、独断で中止するのは危険ですので、医師と相談しながら進めていきましょう。

Q3. 検査の結果、病気ではないと「否定」されるのが不安です。

A3. 「病気ではない」と精密な検査で確認できることも、一つの安心材料です。たとえ数値が無呼吸の基準に満たなくても、いびきによる睡眠の質の低下がある場合は、別の対策をご提案できます。まずは現状を知ることが大切です。

院長より-当院が無呼吸治療に力を入れる理由

愛知県一宮市の本町さとう内科クリニックでは、単に「いびきを止めること」だけを目的としているわけではありません。私たちの真の目的は、睡眠時無呼吸症候群の背後に隠れている心臓病を防ぎ、皆さんの健康な未来を守ることです。

私は日本循環器学会認定の循環器専門医として、心筋梗塞や心不全で苦しむ多くの患者さんを診てきました。その中で、実は無呼吸が原因で心臓病を悪化させているケースが非常に多いことを痛感しています。無呼吸を適切に管理すれば、心臓の病気の予後(病気のその後の経過)は大きく変わります。いわば、無呼吸治療は心臓の「予防医学」なのです。

「たかがいびき」と放置せず、ご自身やご家族のために、勇気を出して一歩踏み出してみてください。尾張一宮駅からすぐの本町商店街の中で、私たちはいつでも相談をお待ちしています。皆さんが朝、スッキリと目覚め、笑顔で一日を始められるよう、私たちが全力でサポートいたします。

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