期外収縮について
期外収縮とは
期外収縮は通常の電気回路ではない経路から、電気信号が発生し、その刺激に対して心筋が反応することで、不規則な脈がでる状態をいいます。異常な電気信号の発生位置が心房であれば上室性期外収縮、心室であれば心室性期外収縮といいます。
期外収縮は健康な成人の95%以上にあると言われるほど、ありふれている不整脈になります。
ただ自覚症状(脈が飛んだ感じがする、違和感がある、不快感がある等)や1日の期外収縮の総回数、連続で出るかどうか、他に心臓疾患があるかどうか、他にも不整脈が合併しているかどうかが重要になります。
健診などで指摘があったものの、循環器内科を受診されていない方は一度受診をお勧めします。
特に心室性期外収縮の場合は、一部に心筋症等の心臓疾患が隠れている場合もありますので、受診検討をお願いします。
検査
心電図検査、場合によっては24時間のホルター心電図検査を行います。
また心臓に構造上の異常がないかを確認するために、心臓超音波検査を行います。
24時間の心電図で1日何回期外収縮が出現したか、また連発で出ているのか等を測定できます。
上室性期外収縮に関しては1日100回程度であれば正常と判断します。カフェイン、アルコール、ストレス、慢性閉塞性肺疾患、弁膜症、心筋症などで増加することもあります。
1000回以上ある場合は、40%の確率で新規の心房細動がみつかることが報告されています。(心房細動に関しての詳細はリンク)
心室性期外収縮に関しては1日10000回(総心拍数の10%以上)をこえると、心臓機能の低下のリスクがあるとされています。
治療
まずは生活習慣の指導、ストレスや睡眠不足の解消が基本になりますが、検査の結果をみてお薬が必要な場合は投薬開始となります。
また症状が非常に強い場合は近隣の総合病院と連携して、カテーテル治療を行う可能性もあります。
当院では不整脈を疑う患者さんの検査、治療を積極的に行っています。
お困りの方や、健診等で指摘されてご不安がある患者さんは、当院までお問い合わせください。