夏風邪について
夏風邪とは
冬に流行するインフルエンザウイルスは乾燥を好みますが、夏風邪をもたらすウイルスは一般に高温・多湿を好む傾向があります。風邪の原因となるウイルスは200種類以上といわれています。
その中でも夏はアデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスが原因ウイルスとして多いです。
また2020年以降は新型コロナウイルスが登場し、夏だけに限らず、風邪症状の患者さんに対して、注意が必要になってるのは皆さんご存じの通りです。
代表的なウイルス(アデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス)
アデノウイルス | アデノウイルス咽頭炎/咽頭結膜熱(プール熱) |
発熱、咽頭痛(+プール熱の場合 結膜炎症状) |
エンテロウイルス | 手足口病 | 発熱、手足の発疹、頬粘膜・口唇への水疱性丘疹、下痢 |
コクサッキー | ヘルパンギーナ | 高熱、口蓋に小水疱、痛みで食事困難 |
基本的には小児の感染症になりますが、大人が罹患すると症状が重症化しやすいです。
どれも感染者の唾液や鼻水、くしゃみ、咳などの飛沫を吸い込む飛沫感染、タオルなどの共用による接触感染が多いです。
上記のウイルスに関しての治療法はなく、対症的な治療になります。
どのウイルスに感染しているか、調べないことも多く、症状に応じた治療(解熱鎮痛剤や咳止め、整腸剤の使用など)をしていきます。
暑さや冷房のかけすぎで、疲労や食欲不振、睡眠不足があると免疫力が低下し、夏の感染症にかかりやすくなります。みなさん、疲労やストレスのため過ぎにご注意くださいね☆
当院での検査
※当院では発熱患者さんに関しては相談の上、検査を施行しています。
(抗原検査としてはコロナ・インフルエンザ・アデノウイルス・溶連菌に対応しています。)
お困りの方は、ご受診を検討してくださいね☆
また夏の胃腸炎はカンピロバクター腸炎に注意必要です。BBQ行く方はしっかりお肉に火を通してくださいね☆