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熱中症について

熱中症とは

高温多湿な環境下で、体の中の水分や塩分のバランスが崩れたり、循環調節や体温調節などの体の重要な調節機能が働くなくなり発症する症状の総称です。

重症度に応じてⅠ~Ⅳ度に分類されます。

軽症(Ⅰ度)であれば、涼しい場所で安静にして、水分・塩分を補給することで改善しますが、中等症(Ⅱ度)以上になると、医療機関での治療が必要になります。重症(Ⅲ度以上)の場合は命に関わり入院の上、全身管理を行う集学的治療を行います。

熱中症の分類(ガイドラインより)

重症度 症状 治療
Ⅰ度(軽症:熱失神/熱けいれん)

めまい、立ちくらみ、 生あくび

大量の発汗、筋肉痛、こむら返り、

意識障害なし

通常であれば現場対応で対応可

涼しい部屋で体を冷却、経口的に水分と電解質の補給

Ⅱ度(中等症:熱疲労)

頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、

集中力や判断力の低下

医療機関での診察が必要

体の冷却、経口摂取困難な場合は点滴治療

Ⅲ度(重症:熱射病)

下記3つのうちいずれかを含む

・中枢神経症状がある(意識障害JCS≧2、小脳症状、けいれん発作)

・肝・腎機能障害(入院経過観察、入院加療が必要な程度の肝または腎障害)

・血液凝固異常(DICと診断)

入院の上、集学的治療を考慮する
Ⅳ度(最重症) 深部体温40度以上かつGCS≦8 早急な集学的治療

注意点

上記のように重症度がわかれていますが、昨今の夏は尋常ではない暑さが続いていて、外で熱中症になる可能性は本当に誰にでもある状態です。周囲の人からみてⅡ度以上の症状がある場合は躊躇なく医療機関を受診するようにしましょう。周囲に医療機関がない場合はすぐに救急車を呼びましょう。

熱中症予防に関して

①屋内では

エアコン等で温度を調節・遮光カーテンやすだれの利用、室温をこまめに確認

➁屋外では

日傘や帽子の着用、日陰の利用やこまめな休憩、天気のよい日は日中の外出をできるだけ控える

③体に関して(畜熱を避けるために)

通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する、保冷剤・氷・冷たいタオルなどで体を冷やす

④こまめに水分を補給する

室内でも屋内でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を補給しましょう

⑤子供と65歳以上の高齢者の方は熱中症になるリスクが高いため、注意がより必要です

 

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